コロナとともに生きる生活も早一年、テンションの低い毎日が続きます。巻き爪になったり、婦人科健診でデリケートな箇所に器具を突っ込まれたり、仕事でミスをしたり、誕生日でまた年を取ったり、地味に削られることが多いです。そんな灰色の日々に最近彩りを与えてくれているのが、ショートケーキの存在です。
昭和の家庭でざっくりとした『西洋』を感じさせてくれる食文化のお菓子部門の王様といった風情、誕生日などのハレの日に登場する特別感、紅白の色彩、そういったものが味以上の何かを感じさせてくれるのです。デパ地下などで買うとそれなりに高いのですが、無理矢理にテンションを上げるために買うことが習慣になってきました。食事についてあれこれ書くのは無粋とは思いつつ、少し振り返ってみようかと思います。
続けて食べてしまうきっかけとなったショートケーキです。M-1と違い、順番が最初の方が有利なのでしょうか、一番最初に食べたこれが今でも一番おいしく感じます。いちごにかなり酸味があるのが特徴で、これがクリームとスポンジと調和するのです!3段のスポンジ、2段のクリームと厚みがあって食べ応えがあります。つかの間の幸福度ナンバーワンでした。
これが小ぶりながらかなりショートケーキのイメージが変わる一品でして、特徴はかなり薄くスライスされたいちごと、クリームの下地に塗られたいちごのソースの部分です。これがなんともうまい…。クリームを口いっぱい頬張りたい!というお子様心を諫めるように、まあ、これが大人のショートケーキですよ、と言われたような感じといいますか…。
食べた順にショートケーキを列挙しているわけですが、最初の二つがクオリティー高すぎたせいなのか、見てください、この…見た目からしてちょっと雑なんですよ。で、味も…まあケーキですね、という感想ぐらいしか出てこないのです。あんまり悪くは言いたくないのですが、Googleでファウンドリーを検索すると予測されるキーワードに『ファウンドリーケーキまずい』と出てくるのはあながち間違いではないと思いました。デパ地下で行列もできていましたが、もう買わないと思います。
ここまで食べて、ようやく二等辺三角形のショートケーキに出会うことができました。最近のショートケーキは三角ではないことが多いことに驚いたものです。あと、パティスリーと名の付くこじゃれた洋菓子店ではショートケーキという名前でないことも多い。こちらはかなり高級感漂う路面店なのに、デパ地下で買うより安いです。味はふつうにおいしい感じです。こういうニューウェーブ系?のお店ではショートケーキのようなベタなタイプよりももっと凝ったケーキを選んだ方がいいのかもしれません。
ベルギーからの刺客であります。やはり異文化な感じがしますね。「いちご、クリーム、スポンジで作るケーキらしい」くらいの情報しかなかったのかと疑われるほどスポンジの比率が少なく、ほとんど存在感がありません。ほぼクリームを食べている感じです。ショートケーキとは何か?ということを逆説的に考えさせてくれるといいますか…。形が丸いというのも攻めています。あとこれもデパ地下で買ったのですが、デパ地下のショートケーキはすべて550円で税込み594円で揃えられていることに今気づきました。価格協定?
知らずに買ったのですが、このコロンバインの創業者門倉國輝が90年以上前に考案したのが日本式ショートケーキの始まりだそうです。もう、形、味ともにイメージ通りのザ・ショートケーキです。絞り袋から練り出てきたこのクリームの形も、今ではなかなか見ることができません。こういっちゃ失礼なんですが、家で手作りしたショートケーキの味にとても近いです。スポンジも、底に焼き目の茶色い部分が残っている!郷愁に浸りたくなったらコロンバインのショートケーキに決まりです。
まず見た目がシュッとしてますね。鶏のえさにまでこだわった卵を使用しているとのことで、確かに文句なしにおいしいんですが、このお店ではショートケーキよりも他のケーキ(フロマージュグルマンとプリン)に度肝を抜かれました。有名店のようで、行列に並んでまで買いましたが、あまりにおいしそうなケーキが並んでいたため3つも買ってしまい、それをひとりで一日で食べてしまいました。危険なお店です。
つべこべ言わず食べろと思いますが、記録が溜まってきたので載せてみました。もう立派な中年なので、こういうことをしているとせっかくの減少傾向にあった体重がプラスに転じてしまうのでやりすぎないようにしたいものです。