WE NEED DISTANCE EVEN AT HOME

外出自粛とはいえ、家庭内にも適切な距離が必要です

『緊急事態宣言』が出た後の世界に我々はいる。可能な限り外出をせず、できるなら仕事も家でしろという。

家には夫がいる。どうやらリモートワークをしているらしい。突然ディスプレイに向かって会話を始めたりする。なんだかよくわからないタイミングで私に振り返り、「二つ同時に会議に出ていて疲れた」などという。

私はもともと大体家にいる。パートタイムの仕事で、根っからのインドア派だからだ。以前は夫が不在の間に家でイラストを描いたりしていたが、いまはほぼ夫が家にいるのでなかなか描くことができない。

いまのような非常時に、夫がいることは精神的にも経済的にも大きな支えであることは間違いない。でも、夫に「出勤」がなくなったいま、その存在が結構つらい。そういう人は多いのではないだろうか。

我が家には夫婦それぞれの個室がない代わりに、私が家の近くに”アトリエ”と称して安いアパートを借りている。最近は外出自粛のこともあり、ほぼ荷物置き場のようになっていたが、きょうは逃げるようにここに来た。夜は帰ってきてほしいといわれたが、ちょっとゆっくりしたいと泊まって帰ることにした。今晩は思う存分ひとり時間を楽しむつもりだ。

こんな時こそなにか創造的なことを、と焦るのだが、なかなかうまくいかない。

家庭内に『仕事』が侵入してくることがつらいのか、夫がずっと家にいることがつらいのか、そのどちらもなのか、よくわからない。しかしあのリモートワーク時間が始まると、自分には関係なくとも全然寛げなくなるんだよなあ。

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