OCTOBER DIARY

衆院選の投票日を迎えた10月末日なのであります。「日刊ゲンダイの選挙情報が細かすぎて面白い」という情報をツイッターで見かけ、ここ数日は毎日コンビニで日刊ゲンダイを買って読んでいます。日刊ゲンダイを買って読むのは初めてですが、値段が1部150円(税込み)であること(11月1日より値上がりで160円になるそうです)、紙面は選挙、社会、文化、エロ、芸能、スポーツ、競馬情報などで構成されていることがわかりました。まあ、半分ぐらいは競馬情報です。しかし、自分で買っておいて言うのも何なのですが、一体いまだれがこれを読んでいるのか?レイアウトから文体から、漂う昭和のおっさん感がすごいです。でもだんだんとそれがクセになってきている自分もいます。選挙情報は確かに足で稼いだ情報のようで細かくて面白いです。

競馬予想のように細かい当落予想

1年を通じてテンションの低かった2021年も終盤になってきました。特記事項のない毎日ですが、何となく1か月に1回ぐらいブログを書くことを自分に課しているので日記っぽいことを書いてみます。

10月2日

新大久保のイスラム通りでケバブを食べようとして、店に入ったらカレー屋だった。店の前にあるスタンドはケバブ屋だけど、中は違ったらしい。食べ終えて店を出て改めて振り返ると「焼肉アリババ」との看板が。「焼肉?」と思ったら店の奥では焼肉も出していたらしい。混乱の多い店だったが、そういうところも海外っぽくて新大久保ならではと思う。

混乱の多い店の近くにある今年8月にオープンしたばかりの「ナショナルマート」でパキスタンスイーツを買ってみる。適当に選んで帰って食べてみたら、どれもとんでもなく甘い。これでも日本人の味覚に合わせて甘さ控えめらしいけど、ガツンとくる甘さ。どれもシロップに浸してあるのかジュワっと水分を含んでいるのが特徴的。

「甘さ控えめ」ではないです

10月3日

久しぶりにぬいぐるみを縫う。慣れたもので、型紙さえあれば、縫製指示書がなくても完成させることができるようになった。親戚の子どものリクエストに応え、くまといぬを作る。こうやって親戚内での地位向上を図る狙いもある。この1年いろいろとぬいぐるみを縫ってきて、やはり大事なのは「生地」だなと思う。生地の質感でぬいぐるみのクオリティーや「かわいさ」も決まってくる。今回は少しいい生地を使ったのでテディベアっぽくなったのはいいが、裁断の際に大量の細かい毛が散らばってしまい、ホコリに弱い夫が一日中くしゃみが止まらなくなってしまったのは申し訳なかった。

くま
いぬ

10月9日

映画『スターダスト』を観る。デヴィッド・ボウイのいわゆる”伝記映画”になるのだが、『ボヘミアンラプソディー』のようなわかりやすい盛り上がりが全くないところがよかった。「ジギー・スターダスト」で大ブレイクする前の全然うまくいかないアメリカでのプロモーションをロードムービー的に淡々と描いていて、地味。当時の空気感のようなものはよく伝わってきて、楽しめた。

予算が少なかったらしい

10月22日

オペラシティで開催中の『和田誠展』に行ってみる。平日、雨、午前中にも関わらず入口で行列ができている。こんなに客の呼べるイラストレーターが他にいるだろうか。あまりにも混雑していてじっくり見られなかったが、10代のころにはすでに絵のスタイルが完成していたこと、腹の立つほどにメジャーな仕事をしまくっていたことがわかる。「愛妻コーナー」で妻・平野レミのシャンソンのレコードのデザインなどの他にメガネのデザインもしていて、何となくそれを撮ってツイッターにアップしたら自分史上最高の反響があり複雑な気持ちになる。しかし、和田誠の最高傑作はレミでしょ!和田誠に比べ見ている人は少なかったが、同時開催の山下紘加さんの展示がすごくよかった。

和田誠の作品ではこれがよかった
史上最高いいねを獲得したメガネ

10月23日

テレビで映画『南極物語』をやっていたので見る。音楽をヴァンゲリスが担当しているのでブレードランナー感がすごい。私は北海道で犬ぞり(上級者コース)を経験したことがあるので、それが「ワンちゃんたちに雪原の中引っ張ってもらって楽しい~」といった生易しいものではないことを知っている。冗談ではなく何度もふるい落とされて死ぬかと思った。そんなことを思い出しながら高倉健と渡瀬恒彦がもっと過酷な南極で犬ぞりするのを見ていた(ロケは北極らしい)。映画スターも大変だなと…。犬界では「忠犬ハチ公」に次ぐ有名犬の「タロとジロ」だが、映画の中では生き残ったタロとジロ以外の取り残された犬たちも名前や出身地、性格、そして最期の死にざままで丁寧に描かれていた。高倉健と渡瀬恒彦は地質学の研究者には全く見えないけど、スターならではの画面上の説得力があり、見ごたえがあった。

南極物語

10月30日

夫が出張で不在にしており、ベッドの上で無限にごろごろする。だんだんの自分の実体が溶けるようになってきて時間の感覚もなくなっていく。夕方ぐらいにようやく正気を取り戻して描きかけだったイラストの塗りをする。久しぶりに簡単なアニメーションにしようと思ったら完全にやり方を忘れていた。また「ちょっと動くイラスト」も描いてみたい。

ちょっと炎が出てます
PAGE TOP